医師 転職を潜入レポート

経営者には他にもつと重要な問題があるI「経営方針が合わない」を検証する「この会社、なんかズレてるよな。 どうも経営方針が合わないような気がする……」という違和感が、転職の動機になるケースもあります。
もし、倒産寸前であったり、非人道的または違法なビジネスをしている、またはオーナーが逃亡寸前であるなどの理由であれば、転職を考えることをオススメしますが、それ以外の理由の場合は、経営方針に違和感があるからといって、転職の動機にするほどのものではありません。
なぜならば、若い人が感じている「違和感」は、経営者の視点から見たときに、さほど重要なことではないケースが多いからです。 例えば、あなたの会社に10個の問題点があるとします。

すると、多くの場合、経営者から「優先順位が高い問題」と判断された1番目から5番目までの問題は、即座に解決へのアプローチを始めています。 そのため、若い社員が目につく問題点は、経営者が手をつけていない6番目から10番目、つまり、経営者が「優先順位は低い」と判断している部分に集中してしまうのです。 これは、人間の体の不調に例えると分かりやすいでしょう。 会社をひとりの人間とします。
最近気になるのは、頻繁にやってくる親不知の痛みと、たまに起こる偏頭痛です。 こんなとき、あなたならまず、何科を受診しますか?
先に行くべきところは、偏頭痛の検査ができる病院です。 なぜなら、偏頭痛は致命的な病気のサインである可能性が高いからです。 頻繁に痛む親不知から先に治したい気持ちはわかりますが、命のことを考えたらMRIの予約が先決です。 この「命のことを考えたら」という部分が経営者の考え方です。 そこで、経営者は「まずは偏頭痛の原因究明からだ」と判断します。
ところが、偏頭痛の恐ろしさを知らない若手社員は「痛くて仕方がないのに、親不知を放っておくなんておかしい」と不満を抱きます。 歯が痛いという身近で分かりやすい不快感に注目して、時折スキンと頭が痛くなることの重要性に気がつかないのです。
その結果、若い社員は「経営者は今、ここにある問題を放置している」と、経営方針に対する違和感を覚えてしまいます。 一方、会社全体を見渡している経営陣は、何を優先して、どうするべきかを検討しながら会社を経営しています。 それについて、若手社員が「経営方針が……」などと気にする必要はないのです。 その部署に配属されたのはなぜ?

「仕事が合わない」を検証する。 今の部署の仕事は自分に合っていないかも知れない。 そう思って転職を考え始めた人は、まず「なぜ、自分がその部署に配属されたのか?」について考えてみましょう。


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